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001. 本文書について 002. GRE VERBALセクションとは 003. VERBALセクションの問題の種類と時間配分 004. Analogy --0041. Analogyの出題形式 --0042. 単語の関係性 ----0042a. 単語の関係性とは ----0042b. 関係性の無い組合せ --0043. 関係性のパターン ----0043a. Definition(Characteristic) ----0043b. Never ----0043c. Degree ----0043d. Type ----0043e. Part ----0043e. Purpose ----0043g. Place ----0043h. 誤答における関係性のパターン --0044. Analogy 解答のプロセス ----0044a. Stem Wordの関係性をつかめる場合 ----0044b. Stem Wordの関係性がつかめない場合 005. Sentence Completion --0051. Sentence Completionの出題形式 --0052. ClueとRoadsign --0053. SC 解答のプロセス 006. Antonym --0061. Antonymの出題形式 --0062. Antonym 解答のプロセス 001.本文書について 全ては受験者の為に 本文書 [GRE VERBALの攻略]はGRE試験VERBALセクション対策の為のものだ。GRE受験者が、困難と言われるVERBALセクションで超高得点を獲得する為の準備を支援する。Wlimitsの他の攻略シリーズの特徴はここでも踏襲され、この文書にはKaplan, Princeton, Peterson's等、あらゆる対策校授業や解説書の内容が総合的に採り入れられている。実のところ、どこの対策校のほぼ同じようなメソッドで独自性などないのだが、それでもここでは違いを見極めながら、いはば"おいしいとこどり"を体系的に、それでいて効率的に行う。ここではGRE VERBAL対策の全容がどの教材よりも網羅的に解説されるので、読者はコストをかけずに最終的な演習作業に入る為の態勢を整えることができるはずだ。その意味で、特異性も具体的な最新情報も全くない高額な授業をわざわざとる意味は全くない。後悔することになる。無料の本書を是非御利用頂きたい。 GRE無料ミニテストは、この文書を補完するもので、時間配分までを意識した実践練習の一貫として何度でも御利用して頂きたい。Wlimits難単語トレーニングと合わせて活用して頂ければ、GRE勉強の大部分は終る。世界のどの対策校の教材や授業で扱う単語も、これから過去問に出るであろう単語もWlimits難単語トレーニングに存在する。あとは超高得点獲得のための最後の詰めを行って頂ければ高得点はすぐそこにある。必要である方には、高得点力の養成にNANCYを御利用頂きたい。Wlimitsの膨大なリソースを体感して頂ける。NANCYには他の対策校ではあり得ない、最新傾向の問題も当然含まれている。本書はVERSION1.0から始まり、2004年以降の新規問題への分析をとりいれながら、数週間-数ヵ月ごとにバージョンアップを行い、どこまでも無料提供を続けて行く。 002.GRE VERBAL セクションとは GRE General Testは、以下の3セクション+ EXPERIMENTALセクションで構成される。 1.ANALYTICAL WRITING 2.VERBAL 3.QUANTITATIVE(MATH) 4.EXPERIMENTAL EXPERIMENTALは、ETSによる将来のテスト開発の為のデータ蓄積として試験的に出題されるセクションで、採点はされない(受験者のスコアには反映しない)。そのセクションでは上記の本物のVERBALかQUANTITAVEセクションと同様の内容が出題される。採点されないのであれば手を抜いても良さそうだが、このセクション登場の順番は決まっていないので、受験者はそれと判断できないようになっている。通常のVERBALやQUANTITATIVEセクションと全く同様に見えるだけだ。区別を判断できるとの不確かな情報を流す筋もあるが、Kaplanが理由とともにはっきり示しているように、この考えは捨てた方が良い。こえれがEXPERIMENTALだと疑うのではなく、目の前に出て来た全てのセクションを全力で解くことが重要になる。 結局のところGREは3セクションで構成され、VERBALはその一角を占めるセクションになっているという訳だ。EXPERIMENTALセクションはVERBALかQUANTITATIVEなので、2回VERBALセクションが登場することも有り得るが、どちらがEXPERIMENTALであるかは判断出来ない。 参考までに3つのセクションの制限時間と問題数、フォーマットを示して置く。
3セクションの1つを占めるVERBALセクションはそれら3セクションの中で一般的に最も難易度が高いと言われる。高度な読解力や語彙力が問われる為、特に英語を母国語としない留学志望者にとっては確かに非常に難しいセクションとなっている。MATHと同様に満点は800点だが、MATHでは満点近い点数が続出するのに対して、VERBALは700を上回れば、トップ1%-2%に迫れる程、点数の獲得が厳しいものになっている。例えば、TOEFLで満点近くをとる受験者でも、ろくに準備をしなければ、あっさり200点台に散ることになる。 無論いくら難しいからと言って超高得点獲得をあきらめる必要はない、しっかりとした準備をすれば、NATIVE以上の高得点をとることも不可能ではないし、もしトップ10%以内の高得点がとれれば、志願手続きを非常に有利にすすめられる。例えば600点前後の高得点が採れれば、特に競争の激しいトップスクールでは、差がつきにくいMATHの800点満点などよりも余程効果的なアピールになるだろう。 その意味で対策は必須だ。ただし、小手先では通用しない。GREの問題の特質を見極めそれに対応できる能力をものにすることだ。難解さを批判して、迂回するためのつまらないメソッドに走ろうとする受験者はGREのテストにおいてもその後の留学生活においても大きなツケを払わされる。甘い誘い文句には嘘がある。Kaplanの最新解説書(GRE VERBAL 5th Edition, 2004)に以下の文句があるがそれは正しい。 There are a great many people who think of these exams as cruel exercises in futility [...]. People who think this way usually don't do well on these tests [...]. You may think that the GRE isn't fair or decent, but that attitude won't help you get into graduate school. ネガティブな姿勢でけちをつけて、本来の読解力につながるような正当な努力を惜しむ受験者にGREでの成功は訪れないし、そのような姿勢は留学生活やその先の将来につながるものでもない。そもそも大学院で辞書をひきながら書籍を読むようでは勝負にならない。大学院は英語を学ぶ場所では無い。英語を使って専門分野への学究を実践する場所だ。ここで必要な姿勢は、GREを高度な読解力や語彙力をつけるための良い機会、大学院留学準備の絶好の機会ととらえ、建設的にその得点能力を高める努力をすることだ。真面目にやれば2-6ヵ月で高得点はものにできるし、留学生活でもそのありがたみを知ることになるだろう。 VERBAL超高得点獲得は決して楽では無いが、積極的な姿勢でトライすることだ。語彙や読解力が問われるという意味では、GRE VERBALの知識やスキルは非常に普遍性の高いものであり、勉強するだけのメリットは十分にある。Wlimitsは受験者の高得点獲得を支援する。本文書をどこまでも無料で更新しつづけ、様々なオンラインテストや最新情報を提供する。是非それらを御利用の上、GREでの成功を目指して頂きたい。 003.VERBALセクションの問題の種類と時間配分 既に説明したが、VERBALセクションは30問で構成され、制限時間は30分になる。平均すれば1問1分で解くことになるが、実際にはそのように一様な時間配分にはならない。問題タイプによって解答時間に大きく差があるからだ。 VERBALセクションの30問は、4つの形式の問題で構成される。以下の簡単な表を見て頂きたい。
30問の中でこれらの問題が登場する順番は決まっていない。1問目にどのタイプの問題が出題されるかはわからないし、例えば1問目にAnalogyのタイプの問題が出たとしても、それが続く必然性はどこにもないので、次の問題がどのタイプなのかも全くわからない。要するに30問の中に、上記4タイプの問題が散りばめられるのである (Readingに関しては1 passageに2-3題の問題が付くので、常に何問かは連続して出題されることになる)。 GRE VERBALの難しい点の一つはこのように種類の違う問題が次々に画面上に現れて来ることだ。実際これらの問題は性質ばかりでなく、1問あたりにかかる所要時間も異なる。例えばReadingであれば、Passageを読解する時間も要るだろうし、問題や選択肢自体の英文量も多いので、正解するにしてもあきらめるにしてもある程度時間が多めにかかってしまう。それに比べ例えば以下のようなAntonymの問題であれば、とりわけ収集すべき情報量が多くはなく、単に反対の意味を持つ語を選ぶだけなので、即正解できる場合は勿論のこと、考えてもどうせわからないからという決断もそれほど時間をかけずに行うことができることになる。 PERSEVERANCE A. obvious suffering B. abnormal tranquillity C. lack of promptness D. cessation of effort E. frequency of occurrence そこでここでは時間配分の話をしておく。 Kaplanその他の情報を総合すれば、それぞれの問題1問ごとに配分できる平均の時間はだいたい以下のようになる。
無論、これはあくまで目安であり、問題によっては時間をより多めにかけることも、逆に少なく済ませることもあるだろう。ただしそれでも、AnalogyとAntonymは比較的早く済ませて時間を節約し、Sentence Completion, Reading Comprehensionに時間を回すというのが一般的だろう。 それともう一つ重要なことを述べる。それは前後半の時間配分についてだ。コンピュータ試験(CAT)では、前半の問題が圧倒的に重要になる。序盤で生徒の力が大まかに測られ以降レベルが微調整されながら、後半に移っていくというのがCATだ。序盤に出て来る問題程大切で、最後になればなる程重要度は落ちる。その意味では、上記の表の平均時間を目安としながらも、実際の受験では前半をゆっくりと確実にこなすことが大切だ。極端な例で言えば、前半の15問に20分くらいかけるつもりでも丁度良い。最後は慌てて適当にクリックすることになっても、前半で急いでその問題をとりこぼすよりはずっとましだ。 このように、GRE VERBALの超高得点には徹底した時間管理が必要になってくる。 ただし時間配分を本番で気にしすぎてはいけない。練習段階で時間配分を体で覚えることだ。練習で時間を体に覚え込ませておけば、本番では軽く意識する程度ですむ。時間配分は練習で鍛える。それができれば、本番でそれに失敗することはない。Wlimits 無料ミニテストやNANCYはその練習に最適だ。いずれもタイマーがあり、解答解説には一問あたりの消費時間が記録される。是非積極的にトライして頂きたい。 以下で、問題タイプ毎にその対策法を述べていく。 004. Analogy 0041. Analogyの出題形式 Analogyは単語の関係の類似性を判断する問題で、 以下のように提示される。 Q. PRISTINE: DECAY:: <==これをStem Word(Stem Pair)と呼ぶ A. adequate:imprecision B.stable:fluctuation C.volatile:force D.symmetric:flaw E.valid:exception 上に示したが、一番上に提示される大文字の単語の組み合わせはstem pairやstem wordと呼ばれる。 このstem word同士の関係性、つまりpristineとdecayの関係性と同様の関係性を持つ単語の組合せを選ぶのがAnalogyの問題だ。解答する為にはそれぞれの選択肢の単語同士の関係を判断しなくてはならない。 ここでは正解はBになる。PRISTINE(汚れていない, 手つかずの)ものには DECAY(腐食, 腐敗)が無いという否定の関係であり、stable(安定した)ものにはfluctuation(変動)が無いという関係はそれに類似している。ARCOの解説書でも述べられているように、数字の1/2と2/4のような数学的な意味での正確な同一性が要求される訳ではない、あくまで単語の意味における類似性なので、そもそも完全にパラレルでは有り得無いにしても、選択肢の中から最も類似性の高い組合せを選べば良い。 またARCOでも述べられているように、問われているのはあくまで単語同士の関係性であり、個々の単語の近接度では無い。 例えばここではPRISTINEとstableの意味に共通性や類似性がある必要も無いし、decayとfluctuationに関しても同様である。ARCOではこれをindirect relationshipとして判断材料にするように述べているが、Princetonではむしろ逆であり、余程自信が無い限り、単語同士の縦の関係を判断材料にしない方が良い。確かに左側の単語同士、右側の単語同士は同一品詞になるので、Stem Wordの品詞が判然としない時には選択肢の単語のとStem Wordを単純に比較することもあるかもしれない。選択肢の品詞が分かればStem Wordの品詞も分かるので、そのような意味では同調性を意識することはあるかもしれないが、それらの単語同士は意味として類似性や関連性を持っている必要はない。あくまで横に並ぶ2単語同士の関係性が問われていることに注意して頂きたい。 単語同士の左右の位置関係が重要であることも述べておく。ここではPRISTINEとDECAYの組み合わせはstableとfluctuationの組み合わせとパラレルであった。しかし以下のような2つの組合わせはパラレルにならない PRISTINE: DECAY fluctuation: stable <= stable: fluctuationと左右の位置関係が逆 そもそも左側の単語同士の品詞が違うこと、右側の単語同士の品詞が違うことは有り得ないのだが、品詞の問題は抜きにしても、ここでは関係性が逆方向になっており、Analogyで解答としてはまるような類似性は持っていないとみなされる。 当然だが、上記の問題のstem wordと解答のペアの左右の位置関係を両方とも逆にした以下の形であれば、関係の類似性は認められ、問題と正解のペアになり得る。関係性はパラレルになる。 DECAY: PRISTINE fluctuation: stable Analogyでは左右の品詞が同一である問題も登場する。 例え左右の品詞が同じであったとしても、やはり関係性の方向性、左右の位置関係を無視することは出来ない。 以下の2つの名詞の組合せはGREではパラレルとみなされない。このような問題は、過去問でも誤答の一つのパターンになっている。 map: atlas dictionary: word GREのAnalogyで正答となるような組合せを作るのであれば、 map: atlas word: dictionary のようになる。mapを集めたものがatlas。wordを集めたものがdictionaryということになる。 Analogyで出題される単語は簡単なものばかりではなく、当然Nativeでも判断に迷うような難しいものなので、一般的な意味での単語力をつけておくと同時に、Analogyで問われやすい単語の関係性を見ておくことが大切になる。次節で単語の関係性について扱う。 0042.単語の関係性 0042a.単語の関係性とは GREのAnalogyで問われる単語動詞の関係性をKaplanではBridgeと呼んでいる。Bridgeの本来的な性質について述べている参考書はそれほど多くないが、KaplanとPrincetonではそれに言及している。 Analogyで問われる単語の関係性とは強い必然的な関係性のことだ。 例えば apple: fruit にはappleがfruitの一種であるという強い関係性がある。これがGREのAnalogyでStem Wordや正答になるような関係性だ。 それに比して以下の2単語には必然的で強い関係性が無いので、stem wordになる確率は(当然解答になる確率も)ほとんど無い。 apple: pies appleはpiesになる訳ではないし、逆にpiesは必ずしもappleを材料とする訳ではない。あまりにも必然性が低すぎる。 他にも、trumpet: jazz なども必然的関係が無いことは判断できるだろう。 GREで問われる単語の関係性とは、現実生活における関連性や近接度といったものとは必ずしも関係なく、それぞれの定義によって成り立つ相互の必然的な関係性のことだ。 勿論、そもそもの言語の本来的な性質からしても、必然性の有無を数学的な意味で厳密に区別できるものではないし、それをGREが要求している訳でもない。一般的な意味で必然性とは何かと問い返すことはここでは意味が無い。これはプログラミング言語の話ではない。それぞれの単語の本質的な関係性など、本質的に一線を持って区別しきれるものではない。 例えば waterとdeskはGREの問題では必然的な関係があるとはみなされないだろうが、より柔軟な姿勢で考えみれば、deskには必ず水分(water)も含まれているとして必然性を認める見方も有り得るだろう。逆にGREでは正解になり得るようなlout(無骨者)とgrace(優雅さ)の組合せにおける必然性に、より哲学的な立場で異義を差し挟む人もいるだろう。ここで重要なのは、一般的な立場で、言語の定義や関係の必然性を問い返すことではなく、GREの出題例をみてその傾向から単語や一つ一つ関係性を認識し、ある程度の目安やパターンを習得していくことだ。 上記した apple: fruitの関係と apple: piesの関係に、必然性の違いを見てとれるならば最初は十分だ。それができるなら、あとはGREの過去問で少しずつ学べば良い。出題者がどこまでを必然的関係と考えどこまでをそうでないと考えるか、最終的には過去問を通して経験すべきものだ。そもそも対策校によっては必然性などという問題を抽象的にはほとんど問い返さずにいきなり個々の問題の具体的な説明から入るところ(例えばPeterson'sやARCO)もあるし、KaplanやPrincetonでもその説明に割くスペースは少ない。関係性というものを抽象化して、説明を長く引っ張るのは、スキルの見せ所が少ないGREにおいて専門家の必要性をアピールするための長口上か、へーゲル近代哲学の枠組に縛られた狭量さの表れだ。教育産業の哀れさに同情の余地はあるが、それに長々とつきあっていてはいけない。 それでも単語の必然的な関係性を考えるにあたって有効と思われるアドバイスをしておく。 ある2単語にGREで問われる必然的な関係性があるかどうかに迷った場合には、辞書の定義を想定してみると良い。どちらか片方が残りの片方の説明の不可欠な一部として登場するような2単語であれば、それは必然的な関係と言える。例えば、piesを調べたからといってappleという語で定義(説明)される必要性はないだろう(あくまで例の一部として出て来るかもしれないが)。appleを調べてもpiesは必要ない。ところがappleを調べればfruitという語が定義の一部に登場するに違いない。例えばwebsterのappleの定義の一つは"The fleshy pome or fruit of a rosaceous tree"である。勿論、同じ単語を調べても辞書によって定義など違うので、杓子定規に辞書に書かれている定義だけを材料にすることは出来ないが、辞書の定義という視点で単語の関係性を考えてみることは、必然性の有り無しをクリアにしてくれることが多い。 0042b.関係性の無い組合せ 必然的な関係の判断にいくらかこだわって説明したのは、それが誤答の見極めにつながるからでもある。GREの問題においてはstem word(と正答となる選択肢)には必然的な関係がある訳だが、それ以外の誤答案の組合せには必然的な関係が存在するとは限らない。実際に多くの過去問の誤答の選択肢の組みあわせには必然的な関係が無い。逆に考えれば、もし本番で選択肢の中に、明かに必然的な関係の無い単語の組み合わせがあるとわかれば、stem wordの関係性をつかんでいるかどうかに関係なく、それが誤答であるとの判断ができるのだ。 ここでは、GREの過去問において出題された、必然的な関係の無い単語の組み合わせを何例かあげておく。当然ながらいずれも誤答となっている。 mitigate: circumstance bustling(騒がしい): excel diary: reminisce(思い出を語る) victim: exculpate(無罪にする) mitigate: circumstanceなどは、一般的な英文の文脈で共に使われる2単語かもしれないが、それぞれの定義という意味では必然的な関係を持たない(victim: exculpateやdiary: reminisceも同様)。 ここでは、この後に述べる様々な単語の関係性の前段階として、また誤答判断のメリットを根拠として Analogyで問われる"関係性"についての話をした。数多くある単語の意味はそれぞれが特異であり、微妙な差異を考慮すれば関係性も無限にあるとは言えるが、実際にGREで問われる関係性はある程度パターン化することが出来るし、それを意識して学習しておくことは本番での関係性の判断を容易にする。次節ではそのいくつかのパターンを追っていく。 0043.関係性のパターン GRE Analogyで問われる必然的な単語の関係性はいくつかのパターンがあり、どこの対策校でもそれを売りにしているが、どこも同じようなものだ。紀之國屋で立ち読みする程度でもざっとは学べる。ここでは各対策校の内容を採り入れながら、それらを紹介していく。 ただしパターン化を意識し過ぎる必要が無いことはあらかじめ述べておく。要はそれぞれの2単語の関係性がつかめれば良いだけだ。あえてパターン化しなければならないという訳では全くない。関係性把握の一助としてパターンを見て行くのであって、それを厳密に判断すること自体は目的では無い。 a.Definition(Characteristic) まずは DefinitionやCharacteristic, Alwaysと呼ばれるタイプの関係性をここでまとめて扱う。片方の単語が残りの単語の定義として、もしくは中心的な特徴を表すものとして必然的に利用される関係性で、他の問題パターンに比べても特に直接的な必然性が高い関係性といえる。特にここでは否定(never)や欠如(lack, without)の意味が介入しないタイプを指す。抽象語同士に使用されると definition、具体的な名詞等が単語の一部に入って来るとcharacteristic、と呼ばれる傾向はあるが本質はほとんど同じだ。ほとんどの参考書や授業で紹介される関係性になっている。 ARCOから一例を上げてみる。 imp: mischievousness imp(いたずらっ子)はmischievousness(いたずら好きなこと)という性質を持つとして十分定義され得る。impの特徴がmischievousnessだと言える。impは"時に(sometimes)"ではなくて、"常に(always)" mischivousであると言えるので、関係における必然性の高さが確認できる。 上記の例は名詞同士だったが、この関係性の場合品詞が異なることも多い。次の例はKaplanに載っている。 platitude:trite platitude(陳腐な言葉, 平凡)はtrite(陳腐な)発言のこと。辞書には"A trite or banal remark or statement"という定義がある。 さらに例をもう一つ。これは過去問からだ。 reiterate: redundant これも品詞が違う。動詞と形容詞の組み合わせでこのようなものは非常に多い。 redundantはreiterate(繰り返す)状態を形容する。お互いの定義において必然性が高い関係であることがわかるだろう。 ちなみにこの問題の解答は digress: excursive であった。 excursive (逸れた)はdigress(逸れる)状態を形容する。関係の類似性が確認できるだろう。 このように品詞は違うが、明かに意味の重複度が高いこのような組合せはよく登場する。以下も過去問の例だ。 officious(おせっかいな, 干渉的な): meddle(干渉する, おせっかいを焼く) 形容詞officiousな状態は動詞meddleの実行されている状態を形容する。また逆にmeddleとはofficiousな状態を生み出す行為とも言える。この問題の解答は以下になっている。 disaffected(離反した):rebel(反抗する) 無論、互いの定義において必要となる単語同士であるという意味では、他のパターンの関係性も少なからずこのdefinitionの関係性を持っているとは言えるが、ここでは特に、片方の単語がほぼ単独でもう片方の定義や中心的な特徴を言い表すことができる、2単語の意味の重複度がより高い関係性をdefinition(characteristic)タイプとしている。多くの場合はalwaysやis characteristic of 等の表現によって結びつけることができる関係だという説明がされることも多い。 組合せをさらにいくつか挙げておく。人の中心的な特徴を示すものであり、前述した imp:mischievousnessとほぼ同様なcharacteristicパターン。 knowledge: expert expertは何らかに対してknowledgeを持っていることによって特徴づけられる。実際に英英辞書では exertの定義を"A person with a high degree of skill in or knowledge of a certain subject"としている。定義という意味で両者に必然的な関係があることは明白だろう。 以下は抽象名詞動詞のdefinition関係だ。 maelstrom: turbulent maelstrom(大混乱)はturbulent(混乱した)状態とも言えるし、turbulentによって特徴づけられる状態とも言える。非常にシンプルに文を作れば" maelstrom is always turbulent"や"maelstrom is characterized by being turbulent"とも言える。センテンスで表現する場合には特に言葉遣いに細かく気を配る必要は無い。自分なりに関係性をつかめることが第一だ。 b.Never 前項のDefinitionと同じグループにする参考書もあるが、ここでは否定(not)の要素が介入するものとしてここで別に扱う。これは簡単に言えば否定(not)の関係。"never"とはつねに"not"だといういうことで必然的関係が表現される。欠如(lack, without)の関係もNeverと同様にここで扱う。 まず以下に例を挙げる。 craven: admirable craven(意気地のない, 臆病な)はadmirable(立派な, あっぱれな)の全くの反意語という訳はないが、少なくともcravenな精神状態や人物は admirableとは言えない(not)。 この問題は過去問で解答は以下であった。 deft: awkward deft(器用な)な人はawkward(不器用な)では無い(not)。ほぼ反意語になっているが、Analogyでは通常純粋な意味での反意語は問われないので、ここではneverの関係としてとらえておく。 次は形容詞と動詞の組合せだ。 indelible: forget indelibleは"忘れられない"の意味。indelibleなものは決してforgetされない(never) 、ということ。これも過去問で解答は astounding: expect astounding(驚くべき, 仰天させる)はexpectされ得ない(never)状態。 以下ような組み合わせはlackやwithoutと呼ばれることもある。 flawless: blemish flawless(傷が無い)状態とはblemish(傷, 汚点)が無いこと。 loyalty: traitor traitor(裏切り者)はloyalty(忠誠心)を持たない。 以下の例もこういったlackの関係。 taciturn(無口な):words lethargy(不活発, 無気力): energy companionship(交遊): hermit(隠者, 隠遁者) このタイプの問題をKaplanより引用してみる。 Q.lucid: obscurity A.ambiguous: doubt B.provident: planning C.furtive: legality D.economical: extravagance E.secure: violence 解答はDだ。lucid(明快な)はobscurity(あいまいさ, 不明瞭さ)の無い状態。economical(倹約の)は extravagance(浪費)の無い状態。 c.Degree (Extreme) KaplanやPrincetonでdegreeと呼ばれるタイプ。ARCO等ではextremeと呼ばれることもある。 例えば以下のような組合せになる。Kaplanにその例がある。 rapt:attentive rapt(うっとりした、心を奪われる)はattentive(に注意して)の程度が極めて高いもの。 次は過去問の例 suspicious: paranoid paranoid(病的な程疑りぶかい)は非常にsuspicious(疑い深い)こと。 この関係を文にして表現する時には extremelyやexcessively, greatlyなどを使うようにアドバイスされることも多い。例えば "To be paranoid is to be suspicious excessively"となる。ただし勿論、言葉遣いにとらわれることはない。程度の差を概念的に掴むことの方が大切だ。 このパターンは今まで見てきてように形容詞同士の組合せが基本だが、それ以外の品詞の組合せも含めることはできる。例えば以下は名詞の例だ。 fear: terror terrorは「大変な恐怖」なので、fearの程度の高いものということが出来る。辞書でも "Intense, overpowering fear"と定義されている。 以下も同様の例だ。 tiff: battle tiffは「つまらないけんか, いさかい」の意味。それよりもbattleは通常「大規模な戦い, 戦闘」なのでやはりこれも程度の差で説明できる関係ということになる。 ただしこれに関しては次項で説明するTypeのパターンても別に問題は無い。例えば、terrorをfearの一種と考え、"terror is one type of fear"という文で関係性を説明することも出来る。特に片方の単語(この場合のfear)が、より一般的な意味を持っている場合には、DegreeでもTypeでもどちらでも良いケースも多い。以下もその例だ。 defeat: rout routは「大敗北」なので、defeatのひどいものと考えることが出来る。程度に焦点をあてれば、Degreeとも言えるが、defeatは必ずしも地味な敗北だけを意味する言葉ではない。「敗北」を意味するより一般的な単語なので、routは敗北の一種(Type)と考えることも出来る。いずれにしろパターンの区別にこだわる必要はない。利便性の為にパターン分けをしているのに、それが為につまずくようでは本末転倒だ。そもそもパターン分けなどしなくとも、それぞれの関係性が具体的につかめれば問題ないのだ。ここではこれらをDegreeとして紹介しておくが、Typeとしてとらえることも出来ると理解して頂ければ良い。 degreeのパターンは動詞同士の組合せでもよく登場する。 interest: enthrall enthrall(魅了する)はinterest(興味を引く)の程度が高い動作。 このような動詞の組合せはDegreeとして扱われることが多い。ただし参考書によってはこれもTypeの一種として扱うケースも多い。関係が明確になっていれば類別はどちらでも良い。このような動詞のパターンは次項のTypeでも扱う。 いずれにしろ、品詞の種別に関係なく、同種の意味だが特に片方の意味する内容の程度が高い関係が認識できるなら、Degreeの関係として解答を探しにいって問題は無い。 d.Type Typeは頻出パターンの一つで、ARCOやPrinceton、Peterson'sで独立して扱われている。 Typeパターンの基本は2つの単語が名詞同士で、片方が種や属の総体などより一般的な意味を持ち、もう片方がその種に属する具体的なものを示すというものだ。例えば以下のようなものがPeterson'sに出ている。 iguana: reptile cat: mammal "iguana is a type of reptile(はちゅう類)"、"cat is a type of mammal(ほにゅう類)という関係性だ。 このような例をさらにいくつか出してみる。 poem: limerick(5行の戯詩) beer: beverage(飲料) carnivore(肉食動物): tiger measles(はしか): disease physician: cardiologist(心臓病学者) poacher(密漁者): hunter 以下のような動詞の組合せもTypeのパターンの一つとみることは出来る。 mumble: speak mumble(つぶやく)は辞書に" To speak words indistinctly"の定義もあり、speakの一種と考えることができる。 以下の例もそのパターン。 simper: smile simper(にやにや笑う)はsmileの一種。 Typeにおいては、片方がより一般的な概念を表す。品詞にこだわらず片方の単語がもう片方の単語の一種であると考えられる時には、このパターンだと判断することが大切だ。 e.Part これもAnalogyではおなじみのパターンで、Princeton, ARCO, Peterson's等で独立して扱われている。 片方の単語がもう片方の単語の空間的、時間的な一部を構成している関係である。この関係性で出る単語は全て名詞だ。以下にいくつかの例を出す。それらを確認して頂ければこのパターンの本質はつかめるだろう。 page: book wick (灯心): candle noon: day note(音調子): scale(音階) limb(枝): tree このパターンはStem wordや正解の選択肢としてそれほど頻出する訳ではないが、前項で扱ったTypeパターンの問題で誤答としても良く登場する。例えば以下の例だ。 GUST: WIND A.rapids: river B.blizzard: snowstorm C.cloudburst: rainfall D.mist: fog E.abyss: sea これはTypeのパターンの問題だが、誤答の中にPartパターンが出ている。GUST(突風)はWINDの一種。右側がより一般的な概念を示す言葉になっている。解答はC。cloudburst(豪雨)はrainfallの一種。典型的なTypeパターンの問題。選択肢 Aがここで扱うPartタイプの関係性を持つ誤答だ。rapidsは「急流部分」でありriverの一部である。Partが空間的、時間的な部分性を関係の基本としてるのに対して、Typeは一般性と具体性という対応になっている。TypeとPartのパターンはしっかり区別して頂きたい。 f.Purpose Purpose、Function, Toolと呼ばれる問題をここで扱う。どこの対策法でも登場するパターンで過去問でも頻出している。 ax: chop ax(斧, なた)はchop(たたき切る)するための道具だ。 片方の単語がもう片方の単語の為に存在したり、その為に機能や作用をするといったような関係性がこのパターンだ。以下に例を示す。 canoe: paddle(かい, パドル) paddleはcanoeを推進(propel)させるための道具。 tractor: plowing(耕すこと) excute(処刑する): gullotine(ギロチン) filter: purification(浄化) needle: sew(縫う) knife: incise(切る) 道具とそれを使う人物という関係性は「--のための道具」という意味でToolの関係性として独立して扱うケースもある(ARCOなど)がここではPurposeと同様に扱っている。 scalpel(外科用メス): surgeon bow(弓): violinist bricklayer(れんが職人): trowel(こて) telescope: astronomer 以下の例は「ために」という訳語が適切なPurpose関係の問題という訳ではないが、片方がもう片方を引き起こすという意味ではより原初的な因果関係に基づくものなのでここで示しておく。 sunburn(日焼け): sun overheating: indigestion(消化不良) sunはsunburnを引き起こし、overeatingはindigestionを引き起こす。 ここではPurposeの関係性を持つ単語の組合せを中心として、広い意味での因果関係で関連づけることのできる関係性を見て来た。非常に適用範囲が広い関係性なのでしっかりと認識しておいて頂きたい。 g.Place 特に頻出という訳では無いが過去問に何例も見ることができるパターンで、人や物などとそれが通常活躍、存在する場所という関係。。ForやDefinitionなど、他の基本パターンとして扱えなくもないので、あえて独立して項目化している対策校は少ない(項目化させる必要も特にない)。 professor: classroom roustabout(港湾労働者, 油田労働者): oil field stable(馬小屋): horse 単語さえわかれば関係性は容易にとらえられるはずだが、具体的なものごとを示す単語が登場し、日本人には難しい問題となることもある。 ここまでAnalogyで出題される7パターンの代表的な関係性を見て来た。 関係性というのは7パターンで全てだと言う訳ではない。分けようとすれば10でも20でも分類化できるのだ。これらの主要パターンとずれる関係も多いのだが、これらのパターンを柔軟に応用して、それぞれの問題を考えて行けば良い。自由な言葉遣いでも関係性がしっかりつかめるなら何の問題もない。これ以上にパターン分けを多く行っているのは相変わらず”分類”の好きなARCOと大して約に立たないリストを載せているPetersonであり、Kaplan、Princetonは授業でも解説書でも通常5-6パターンでおさめているし、それらでもここまで長い説明はしていない。関係性を基本パターンに無理にあてはめる必要など全くない。多くの問題にあたり、それぞれの関係性を意識しながら必要な単語の概念を習得していって頂きたい。 h.誤答の関係性のパターン 誤答のパターンを参考までに挙げておく。 o No Relationship そもそも何の関係性も無いペアは当然不正解になる。 例 anachronism: connoisseur 例 contribute deduct o "Both are" Analogiy これもNo Relationshipではあるのだが、特に第3者的な単語に共通の関連性があるが、当の2単語同士には必然的な関係が無いもの。 例 bracelet: necklace 両者ともjeweryという概念に対して必然的な関係を持つが、当事者同士には必然的な関係性が無い。GREでは正解にならない組合せとして登場する。 o Context Trap 一般的な英語の文脈でしばしば共に使用されるが、それぞれの概念には必然的な関係が無い組合せ。 例: mitigating: circumstance o Opposite Bridge これは既に説明したがstem wordとは左右の位置関係が逆になっている組合せ。 Q.UNPIRE: PLAYING FIELD courtroom: judge 上記の例では関係性は同様だが、左右の位置関係が逆になっているので正解にはならない。 o Irrevant Bridge これも既に説明した。関係性自体は頻出なものだが、Stem Wordの関係性とは違う関係性になっているものは当然正解にならない。 Q.BARRAGE: EXPLOSIVES grenade:bombs grenadeは「手りゅう弾」でありbombsの一種。これは良くあるパターンでTypeの関係性だが、Stem Wordの関係性とは違う。BARRAGE(一斉射撃, 集中砲火)はexplosivesが連続するもの。基本パターンとしてはPartの関係に近い。 0044.Analogy 解答のプロセス Analogyの解答のプロセスはどこの対策校でもほぼ同じだ。多少の差異もあるがここではそれらも折り混ぜながら紹介していく。 Analogyの問題では問題ではStem Wordの関係性がつかめるかどうかが大きな分かれ目だ。そもそもStem Wordの単語の意味は関係性が全くつかめなければ、正解を確実に出すという目的を達成するには状況が相当厳しくなる。逆にStem Wordの関係性がはっきりとつかめれば、選択肢の単語はそれよりも簡単なことが多いので、Stem Wordと同様の関係をなぞるようにして見て行けば正解をとれる確率は高くなる。 その意味で、解答のプロセスに関する説明は通常以下のように大きく二つに分けられる。 a.Stem Wordの関係性をつかめる場合 b.Stem Wordの関係性をつかめない場合 Analogyの勉強において大切なのは、あくまでStem Wordが理解できることを目標に単語力を伸ばしながら、a の「Stem Wordの関係性をつかめる場合」の解答プロセスを習得していくことだ。さすがのKaplanはこれを実践しており、彼らの解説書や授業は一部の例外を除いて bの「Stem Wordの関係性がつかめない場合」についてほとんど言及していない。当然ながら彼らは単語を覚えることの意味や方法について他の対策校よりも熱心に説明する。 b「Stem Wordの関係性をつかめない場合」の対策を売りにする攻略法はARCO、Princetonだが、どこをとっても決定的と言うにはほど遠く、極めて限定的な補助材料にしかなっていない。工夫は立派だが、説明は虚しい。悪あがきとまでは言わないが、Stem Wordの関係性をつかめない場合を想定した攻略法などはさっと一通り見ておく程度のものであり、大仰に教わるようなものでは決してない。Kaplanに対抗すべく、また生徒の目をひいて商品化するためにはやむを得ないのであろうが、(少なくとも500点以上を狙うための対策法としては、そして特にNon-Nativeの受験者の為のそれとしては)実効性に乏しいと言わざるを得ない。Stem Wordをつかめる為の地道な努力ができない受験者に高得点など訪れない。 ここでは a「Stem Wordの関係性をつかめる場合」をKaplanに近い形で紹介し、b「Stem Wordの関係性をつかめない場合」についてもPrincetonやARCOの対策法の知恵も借りながら記述していく。ただし単語力をつけ、1の方法を実践できるように鍛錬することがAnalogyの勉強の中心となるべきであることは間違いない。 「Stem Wordの関係性をつかめる場合」 Stem Wordの関係性をつかめる場合の解答の手順はほぼ以下のようになる。Kaplanのメソッドに近いが、どこの対策校のメソッドも大した違いはない。 1.関係性をなるべく具体的にとらえる Kaplanでは「Bridgeを探せ」と表現し、PrincetonやARCOでは「Sentenceを作れ」と言うが意味するところは同じだ。Stem Wordとなっている2単語の関係性をある程度限定的に自分の言葉で表現してみる。ただし複雑すぎる表現は不要に問題を難しくすることもある。なるべくシンプルに、はっきりとわからない場合にはだいたいの関係性でも良いのでとりあえず、自分なりに簡潔な言葉で表現することが大切だ。それほど限定的ではなく、適用範囲が広い一般性のある関係しかつかめなくとも正解にすぐ至れることもある。もしそれでは選択肢がしぼり込めなければもう一度Stem Wordにもどってさらに限定的に関係性をとらえ直せばよいだけだ。 例えば以下の問題ではどうだろうか。 OVERTURE: OPERA A.verdict: trial B.preface: book C.bedroom: apartment D.character: plot E.auto: garage Stem WordはOVERTURE: OPERA。OVERTUREが「序章, 序曲」とわかれば少なくとも「OVERTUREがOPERAの一部である」という関係はつかめるはずだ。つまりここでは前章で述べた Partのパターンの関係性になっている。 2.Stem Wordの関係性と同じ関係性を持つ選択肢を探す Stem Wordの関係性を表現出来たら、その関係性に合う選択肢を探しにかかると同時に、そもそも関係性が存在しない選択肢や、Stem Wordの関係性とは明かに違う関係性を持つ選択肢を消去していく。 OVERTURE: OPERA A.verdict: trial B.preface: book C.bedroom: apartment D.character: plot E.auto: garage ここでは単にOVERTUREをOPERAのPartだとしただけでは絞りにくい。ある意味では左側のどの単語も右側の単語の一部と考え得るからだ。ただしEでは、厳密にはautoそのものはgarageの一部を構成している訳ではなく、garageに格納されるべきもの。逆に言えばgarageはautoを格納しておく為の一種の建築物。Partの関係というにはやや無理があるので Eだけは消去出来る。 他の選択肢も直観的に消去できるかもしれないが、このケースのA-Dのように、Partの関係という視点だけでは絞り込めないケースもあるかもしれない。勿論、もしあっさりと正答が選べれば、解答のプロセスはここで終了となる。 3.選べない場合の処置 o.複数の選択肢が残ってしまう場合。 この例におけるケースだ。ここでは問題においてPartの関係だけでは絞り込めないことも考えられる。 その場合の対策はStem Wordの他の関係性を考え直すか、一度想定したStem Wordの関係性をより限定的なものにすることだ。ここではPartという関係自体は間違い無いように見えるので、後者の対策をとり、より限定的な関係性を定義してみる。 OVERTUREは確かにOPERAを構成する一要素だが、特にはそのイントロとなる序盤の部分を指す。単なるpartだとせずに opening partだと考えれば関係性はより限定的になり、選択肢を絞り込める可能性は高くなる。 OVERTURE: OPERA A.verdict: trial B.preface: book C.bedroom: apartment D.character: plot E.auto: garage もしOVERTUREがOPERAのopening partだという関係を認識出来れば、選択肢 B.preface(序文): book がそれと同様の関係であることにすぐに気づくだろう。 このようにStem Wordの関係がつかめているのに解答出来ないケースは、その関係をより限定的にとらえる必要があることが多い。最初から関係性を厳密に限定する必要は無いが、必要があれば限定的に調整することになる。Kaplanでは"Adjust the Bridge"と説明されている。 o.一つも候補が無い場合。 Stem Wordがわかったはずなのにそれに類似する選択肢がひとつも発見できない場合には自分が認識したStem Wordの関係性が間違っている可能性が高いので、もう一度Stem Wordの関係性から考え直すことになる。それでも分からない時には「Stem Wordの関係性をつかめない場合」と同様に選択肢中に存在する関係性を洗いだし、それをStem Wordに当てはめてみる。 b.Stem Wordの関係性をつかめない場合 AnalogyではStem Wordの関係性をつかむことが何よりも重要であり、準備勉強の段階ではそれが出来るように単語暗記や演習を繰り返していくことになる。 それでも、GREのAnalogyの単語の難易度は高く、Stem Wordの関係性がしっかりとらえられない場合もある。Stem Wordの関係性が関係がつかめない場合には、必ずしも順番通りではなくても良いが通常以下のプロセスを踏む。PrincetonなどはStem Wordが一つだけわかるケース、両方とも分から無いケースなどと分けているが大した意味も効果もない。ここではそれらをまとめた形で取り扱う。 1.関係性が見られない選択肢を消去する すでに述べたが、AnalogyではStem Wordと同様の必然的な関係を持つ選択肢が正解になるので、もともと関係性の無い選択肢は決して正解にならない。 2.選択肢の関係性をStem Wordに当てはめる。 Stem Wordの単語が全く分からなければ話にならないが、片方、もしくは両方ともなんとなくわかるが、関係性を表現するほと明確になっていない時にはこの方法が有効なこともある。Stem Wordの関係性はわからなくとも、たまたま選択肢の関係性がつかめた時にはそれを逆戻り的にStem Wordに当てはめてみるとStem Wordの関係性が明確に理解できるようになることがあるからだ。 例えば以下がStem Word AUTHORITATIVE: ACCEPTANCE なんとなく意味はわかるが、はっきりと関係性がわからない。そこで選択肢に以下のような組合せがあったとする。 conspicuous(目立つ): attention 「consipicuousなものはattentionをもたらす。人にattentionさせる」とある程度センテンスで表現出来れば、それをAUTHORITATIVE: ACCEPTANCEに当てはめてみる。authoritativeは「命令的な, 有無を言わさない」の意味なので、人をacceptanceさせる状態と考えればstem wordの関係性が納得しやすくなり、関係の類似性に気づかされることになる。 3.選択肢同士が同じ関係性を持つ選択肢を消去する これはKaplanで扱っている。 例えば以下の問題のAとEを見て頂きたい。Aのrapids(急流)はriverの一部。Eのabyss(深海)もseaの一部。ある水域における一部の形態、場所をとらえる視点はほぼ同じ。これらの両方が正解になることは有り得ないのでこれらは誤答である可能性が高い。 GUST: WIND A.rapids: river B.blizzard: snowstorm C.cloudburst: rainfall D.mist: fog E.abyss: sea ただし、同じPartの関係性でもhouse: room とpitcher(水指し): handleのように類似性が高くなく、必ずしも並列にはならない関係性同士であれば、十分どちらも正解に成り得ることに注意して頂きたい。 [使えないメソッド] 最後に使えないメソッドについて言及しておく。PrincetonやARCOでは単語同士の縦の関係(つまり以下の例で言えばOFFICIOUSとdisaffected、またはMEDDLEとconserveなど、Stem Wordと選択肢の単語同士の関係)にも言及しているがトータルで見ればほとんど利用価値が無いと思われるので無視して良い。それどころかこの縦同士の関係に関する説明はPrincetonとARCOでは全く逆だ。細かくみれば内容は微妙に違うが、大まかに言えばPrincetonでは縦同士の単語だけの関係が近いものはひっかけだと述べ、ARCOではむしろ正解になると言う。結論から言えばどちらとも言いきれない。Princetonの戦略があてはまる過去問もあるが、ARCO式で当てはまるものも多い。どちらも普遍性を持った戦略とは言いがたく、無視するのが正解だ。 OFFICIOUS: MEDDLE disaffected: rebel bustling: excel profligate: conserve subservient: esteem acrimonious: soothe Sentence Completion 0051.Sentence Completionの出題形式 Sentence Completion(以下SC)以下のように空欄を含んだ文が提示され、その空欄に入れる適当な単語を選ぶという問題だ。 Q.The modern age is a permissive one in which things can be said explicitly, but the old tradition of ____ dies hard. A.garrulousness B.exaggeration C.excoriation D.bombast E.euphemism 空欄は以下の文のように2個含まれることもある。 Even though they tended to be----strangers, fifteenth-century Europeans did not automatically associate----and danger. SCでは文中の空欄以外の部分に解答の根拠となる情報を探して、解答を選別する。選択肢は全て同一の品詞であり、文法的な要素が問われる訳では無い。GREのSentence Completionとはあくまで単語の意味が根拠となるので、やはり他のセクションと同様に語彙力が高ければ断然有利になる。 また、VERBALセクションの問題の種類と時間配分で示したが、SC1問にかけられる時間は平均すると1分少々になる。決して十分に時間がある訳ではないが、慣れてくれば平均1分以内で解答できる。このセクションにおける時間の使い方が、リーディングに回せる時間量を左右するので、練習段階で時間感覚を身につけておくことは非常に重要だ。ただし、慌てて解くことによりとれる問題を前半などで落してしまうと大きな痛手となるので注意が必要になる。 0052.ClueとRoadsign(Trigger Word) Kaplanでは"Every clue is right in front of you"、Princetonで"Every sentence completion problem contains a clue"と述べているように、SCの全ての問題には解答の根拠となるclueが存在する。SCは客観問題であり、直接的に解答を指し示す語句が空欄以外の英文内に存在するのだ。よってSC問題を解く上では、その解答の根拠を明確にすることが非常に大切になる。 例えばこの問題では、どの単語がclueとなっているだろうか? Q.The modern age is a permissive one in which things can be said explicitly, but the old tradition of ____ dies hard. A.garrulousness B.exaggeration C.excoriation D.bombast E.euphemism clueはexplicitly(はっきりと)になる。空欄部には現在でも見られる"old tradition"である何かが入る。それと対照関係になる"modern age"においてなされている所作は"be said explicitly"なので、空欄部にはおそらくそれと逆の意味内容が入ると想像がつく。実際には、SCの多くの解答は、clueと同調性を持つ概念か、逆にここでのケースのように反対方向の意味を表現する概念になる(当然ながら無関係な概念では正解に成り得ない)。 勿論、ここでは"modern"と"tradition"の対照性だけが、clueやそれによって導かれる解答の内容を明かにする訳では無い。この問題で非常に重要な役割を果たしているのは"but"だ。このbutによって、前半と後半、具体的にはmodern ageの特徴とtraditionの継続という意味の対照性がより明確になり、explicitlyというclueを反転させた内容までが解答として推察されることになる。 ここでの"but"のように、文の意味的な構造を明確にし、clueによって導きだされる解答の方向づけを行う語をKaplanでは roadsign、Princetonではtriggersなどと読んでいる。意味するところは全く同じだ。 "but"と同様に逆接的、対照的な関係性を表現するためにSCで登場するroadsignには以下のようなものがある。それらはセンテンスの中で意味の反転や対照が存在することを教えてくれる。 but, despite, in fact, actually, paradoxically, yet, howver, unless, rather, although, while, whereas, unfortunately, nonetheless, one ... the other, ironically 例えば以下の問題では paradoxically「逆説的に」がroadsignになっている。 Q.Paradoxically, Robinson's excessive denials of the worth of early works of science fiction suggest that she has become quite----them. A.reflective about B.enemored of C.skeptical of D.encouraged by E.offended by clueは"excessive denials"になる。空欄には彼女の姿勢が入るはずで、前半で彼女の姿勢を示す表現はそれだけだからだ。paradoxically「逆接的に」があることによって空欄には"excessive denials"とは反対方向の概念が入ることがわかる。解答はBの"be enamored of (夢中になる)"である。 上記したroadsign以外にも、例えば、「以前は...であったが、今は...だ」など、時間の差異による限定で対照性が示されることもある。以下の表現がそういった表現の例。 once, previously, earlier, no longer, heretofore(これまで, 従来), later むろんこうした表現は時を示すものだけに留まらない。意味の対照や反転を暗示する表現は全てroadsignになる。以下のprincetonの例文では、diminishedとrestoredの対照的な単語がこのroadsignになっており、最初の空欄と2番目の空欄に対照的な意味内容が入ることが予想できる。 Q.Under the new ruler's leadership, ____ between the parties diminished, and ____ was quickly restored. diminish (減少する, 減退する) <== 対照的 ==> restore(回復する) ここでは逆接的なroadsignから紹介したが、順接や単純接続等など、同調性や継続性が存在することを示すroadsignも存在する。例えば以下の問題のroadsignは何だろうか? Q.Even those who disagreed with Carmen's views rarely faulted her for expressing them, for the positions she took were as----as they were controversial. A.complicated B.political C.subjective D.commonplace E.thoughtful roadsignはforだ。forは理由を提示する接続詞であり、その意味で順接的な役割を果たす。空欄はCarmenへの評価が入るはずで、clueは前半の"rarely falted(ほとんど非難しなかった)"になる。逆接ではなく順接なのでここは何らかの"好評価"が空欄に入って来ることがわかる。解答は"thoughtful (思慮深い)"になる。 このように順接的、同調的な関係性を示すroadsignには以下のようなものがある。 and, similarly, in addition, since, also, thus, because, ;(semicolon), :(colon), likewise, insofar, so ... that ---, not only ... but also, therefore, since, consequently, for , --ing(分詞構文), 同格 やや注意が必要なのはセミコロンやコロンだ。それらは単独で用いられた場合、順接や単純接続として機能し同調的なroadsignとなる。以下のようにSCではよく登場する。 Q.Future generations will probably consider current speculations about humanity's place in the universe to be ____ omissions and errors; even rigorous scientific views change, sometimes overnight. A.immune from B.marred by C.uncorrupted by D.correct despite E.abridged by この問題では changeがclueになっている。roadsignとなるセミコロンやコロンは同調性のある節(や句)をつなぐ役割を持つので、changeの概念を反映した内容が前半の節に形成されるべき。解答はBの"marred by (をもって駄目だとされる, けがされる)"。要するに現在の考え方もいずれその正当性が疑われ、あらたな見方が成立するだろうという意味になり、changeの概念と同調している。 ただし特にセミコロンは接続副詞等と用いられることもあるので注意して頂きたい。例えば ; however (セミコロン + however)などは良く見られる形だが、これはhoweverにより逆接的なroadsignとなることが明らかだろう。このように他の修飾語を伴って使用されるセミコロンはその修飾語によって、roadsignとしての機能を変えるので注意が必要になる。 また、同格構造もSCには良く登場するroadsignと言える。同格とは"言い換え"であり、当然同調的なroadsignになる。空欄前後に同格構造が存在すれば、clueを見極めそれとなるべく同調性の高い選択肢を選ぶことになる。例えば以下の過去問では、最初の空欄は、clueである"network of exchanged benefit and beliefs"と同格になっており、当然それと同調する意味内容が予想される。 The state is a network of exchanged benefits and beliefs, ----between rulers and citizens based on those laws and procedures that are----to the maintenance of community. 最初の空欄の解答は reciprocity「相互利益, 相互関係」であった。 ここまで、逆接的なroadsignと順接的なroadsingを紹介して来た。roadsignによって解答となる単語の方向性が全く違って来ることは以下のKaplanの例からも明かだろう。 The winning argument was ----- and persuasive. The winning argument was ----- but persuasive. 前者ではandがroadsignになり、clueとなるpersuasiveと同様にargumentを評価する言葉が入ることがわかる。逆に後者では、persuasiveと対照され得るようなネガティブな内容が解答になることがわかる。 roadsignはSCのほとんどの問題に登場し、問題を検討するにあたってはclueとともに非常な重要な要素になる。しっかりと見極めて解答選択をして頂きたい。 0053.SC 解答のプロセス SCの解答のプロセスは非常にシンプルでどこの対策校の表現にも大差は無い。通常SCは以下の手順で解答を行う。 1.clueとroadsignを探す 2.解答を自分の言葉で予想する 3.消去法を使いながら選択肢を選ぶ 4.選んだ答えを当てはめて英文を通読し確認する 1.clueとroadsignを探す 既に述べて来たように、SCの文にはclueとroadsignが存在する。まずセンテンスの全体を読みながら、clueとroadsignを確認する。 2.解答を自分の言葉で予想する センテンスを読み、clueとroadsignを確認した後でも、いきなり選択肢の単語をSentenceに当てはめてしまうのは最悪の作業手順だ。あっさりと誤答の罠にひっかかってしまうことになる。 選択肢を読む前にまずは自分の言葉で解答を形成してみることが大切だ。既に述べたように、SCの解答はclueと同調的な概念か逆に反意的な概念が正解になることが多い。明確に解答が予想できなくとも、ある程度clueを用いて解答予想が出来れば十分だ。 例えば以下の問題で解答予想をして頂きたい。 Q.The spellings of many Old English words have been----in the living language, although their pronunciations have changed. A.preserved B.shortened C.preempted D.revised E.improved "changed"がclueであり、roadsignがalthoughになる。逆接なので、"changed"とは対照的な意味が解答として予想できる。例えば「変化しない」等の解答予想が出来れば十分だ。 解答予想は必ずしも明確なもので無くて良いと述べたが、そこでよく言われるのはネガポジの判断のだ。解答となる単語までは明確に予想できなくとも、例えば問題によっては、空欄にポジティブな言葉が入るのかネガティブな言葉が入るのかそれだけでも予想できれば選択肢をしぼれることが多い。例えば以下の文ではどのような解答が予想できるだろうか? Q.She writes across generational lines, making the past so ____ that our belief that the present is the true locus of experience is undermined. clueは"present is the true ... is undermined"。roadsignは順接のso ... that ---構文。解答をすぐに予想するのは難しいが、現在中心の考え方がundermine(傷つける)されるのだから、当然"現在"と対照される"past"の補語となる空欄にはポジティブな言葉が入るはず。"write across .."の意味にも否定的な意味合いはない。少なくともネガティブな言葉が入らないことが分かれば選択肢のいくつかは消去出来るかもしれない。GREでは1つでも2つでも誤答を消去できるようになることが極めて重要だ。 ちなみにこの問題の選択肢は以下で、解答はポジティブな意味を持つ C.vivid(生き生きとした)になる。 A.complex B.distant C.vivid D.mysterious E.mundane 2つの空欄がある問題の場合は、両方とも予想する。例えば以下の文の解答予想はどうなるだろうか? Although Johnson ____great enthusiasm for his employees' project, in reality his interest in the project was so ____as to be almost nonexistent. clueは" almost non existent"。roadsignは"Although" "in reality" "so ... as to be --- (---であるほど...)"。"so ... as to be"の意味から考えても、2番目の空欄には"(interestが)低い"という意味内容が入るはず。そうであればAlthough(や in reality)による逆接からして最初のブランクには"(enthusismが)一応あった」程度の意味内容が入ると予想がつく。 3.消去法を使いながら選択肢を選ぶ 自分で予想した解答に沿った意味内容の選択肢を探しにかかる。予想と違う解答は即消去する。GREでは1つの選択肢まで明確に絞れ込めなくとも、1つか2つの選択肢を消去出来る問題が増えれば点数は大きく伸びる。わからないと諦めないで、1つでも2つでも、条件に合わない選択肢を消去してもらいたい。 下記の例題で考えれば、「変化しない」の意味に近いのはAのpreserved「保存された」であり、実際にそれが正解になる。この場合はC.preemptの意味に迷うことはあっても解答予想が出来ていれば、B, D,Eは即斬りできるのではないだろうか。 Q.The spellings of many Old English words have been----in the living language, although their pronunciations have changed. A.preserved B.shortened C.preempted D.revised E.improved また、2つの空欄があるものはどちらからでも良いので簡単な方から1つずつ解答をさぐっていく。2番目の空欄の方が簡単に決まることも多いので最初の空欄から特定しようとこだわらないですすめて頂きたい。 例えば以下の問題では、先程予想したように2番目の空欄に、"(interestが)ほとんど無い"といった意味内容が入るはず。それだけでもperfunctory「おざなりな, 熱意のない」が優先候補になる。「(enthusiasmを)一応は見せた」の予想で、1番目の空欄に入るべき単語を検討しても、BかDが残るので、両方の検討の結果、解答はDだとほぼ確定できる。 Although Johnson ____great enthusiasm for his employees' project, in reality his interest in the project was so ____as to be almost nonexistent. A.generated..redundant B.displayed..preemptive C.expected..indiscriminate D.feigned..perfunctory E.demanded..dispassionate なお、ここで一点注意がある。それはPrincetonで、"Relationship"等様々な呼び名で扱うことがあるタイプの問題に関してだ。既に述べたようにSCでは2つの空欄がある問題も多く、それらは通常1つの空欄を含む問題と同様に、前後の空欄どちらからでも一つずつ解答予想をしていくことになる。だが中には文中に、解答を方向づけてくれるような明確なclueが無く、あくまで2つのブランクをセットで予想することしかできないタイプの問題もある。 例えば以下のPrincetonの例題をみて頂きたい。 Q.Under the new ruler's leadership, ____ between the parties diminished, and ____ was quickly restored. A.cooperation..order B.enmity..harmony C.dogma..rectitude D.unity..innovation E.apathy..economy それぞれの空欄に入るべき意味内容を推測させるようなclueは無いが、"diminished"と"restored"が一つのroadsignとして機能し、それぞれの空欄がお互いにある程度は対照的な意味を持つべきことは予想出来る(ただし"restored"の意味からして、後半にポジティブな意味内容が入ることは漠然と予想できる)。 それぞれの空欄を単独では予想出来ないが、片方が決まればもう片方は予想出来るタイプの問題とも言える。例えばここでもし最初の空欄に「混乱」が入れば、後半には「安定」等が入るだろうなどの予想が可能なはずだ。 ちなみにこの問題の解答はBになる。 このような問題は2つの空欄が対照的な意味を持つものばかりとは限らない。以下の過去問ではそれぞれの空欄を単独で予想することは出来ないが、逆接的なroadsignはなく、両方の空欄に同調性のある内容が入ることは予想できるだろう。 Q.Objectively set standards can serve as a ----for physicians, providing them----unjustified malpractice claims. A.trial.. evidence of B.model.. experience with C.criterion.. reasons for D.test.. questions about E.safeguard.. protection from もっとも同調性の高い組合せを選ぶ。解答はEになる。 4.選んだ答えを当てはめて英文を通読し確認する 解答プロセスの最後は選んだ解答の確認だ。自分の選んだ解答を当てはめ英文を読み、表現の相性や意味ににおいて、自分の選択の誤りを示すものがないか今一度確認する。 尚、もし一つに絞れていないケースでも、解答を当てはめて前後の表現との相性だけでも見てみると全体の意味からは判断出来ない不備が発見出来て、誤答の消去に有効なこともある。 例えばARCOには以下の例が出ている。センテンスの全体像がとらえられずに、ほとんど解答が絞り込めないケースには、解答を当てはめ部分的にその前後との相性を確認するだけでも、多少は有効な判断になることもある。 Q.xxxx xxxx xxxxxx xxxx xxxx xx, xxx xxxx xxx xxx xx ____ our existing resources. A.squander (浪費する) B.conserve (保護する, 保全する) C.belie (矛盾する, 偽る) D.eliminate (削除する) E.deny 以下の中で表現自体が最も自然なのは、AとBになる。よって適当にクリックするくらいなら、AかBを選択しておこうというのがここでの趣旨だ。 squander our existing resources conserve our existing resources belie our existing resources. eliminate our existing resources. deny our existing resources 要するに、SCの解答に正当なプロセスは、clue, roadsignの発見->解答予想->消去(選択)だが、それでも絞り込めない時には、空欄前後のフレーズが持つ意味のまとまりの良さで、少しでも確率を上げようというものだ。いつでも十分に役立つ方法では無論無いが、参考にしておいて損は無い。 Antonym Antonymの出題形式 Antonymは反意語を選択する問題で、以下のように提示される。なお、最初に提示される大文字の単語(ここではWATERPROOF)を、Analogyの問題と同様にStem Wordと呼ぶ。 WATERPROOF A.soggy B.natural C.unglazed D.viscous E.permeable 解答はpermeable「浸透する」の Eになる。 VERBALセクションの問題の種類と時間配分で示したがAntonymの問題1問にかける時間は平均20秒以内が望ましい。Antonymの問題形式は実に単純であり、単語を知らなければそれ以上の作業の余地はほとんどない。わからなければ、ある程度あたりをつけて、すぐに次の問題にすすむべきだ。どうせわからない問題で時間を費すことのダメージは非常に大きい。 Antonymは単語の難易度が高く、形式もシンプルであり、単語力をつける以外の攻略法はほとんどない。PrincetonもKaplanも、例えば "単語が使われるコンテキストを考える" など、ほぼ同様なMethodを載せているが、特に日本人には100%無駄なものばかりで、役に立たない悪あがきの域を出ていない。無理矢理ひねりだしたメソッドがいくつか存在するが、はっきりと無駄だ。Antonymの解答プロセスを複雑にして不要に時間を費やすことになってはいけない。GREで超高得点をとる最大の秘訣は、Analogy, Antonym等、本来短時間ですませることのできる問題で時間を浪費せず、できるだけ時間量が正解度に直接的に関係してくる Readingに回すことだ。 それでも解答選択作業において留意しておくべき事項が多少あるので、解答のプロセスと共に次項で紹介する。 0062.Antonym 解答のプロセス Antonymの解答プロセスは以下のようになる。 1.Stem Wordの意味を把握する。 2.Stem Wordの反意語を自分の言葉で予想する。 3.予想した反意語に近い選択肢を探す。 ここでは上記のプロセスを追っていく。 1.Stem Wordの意味を把握する。 Antonymの単語の難易度は非常に高いので、Stem Wordの意味をとらえることは容易では無い。過去問でStem Wordに出た単語のいくつかを例として挙げてみる。 MOROSE RECONSTITUTE FRIABLE SERE GENIAL AWASH LEVY GROUSE Stem Wordが完璧にわかれば、このプロセスは終了だが、どの単語もそう簡単ではない。上記の単語を見るだけでもAntonymの攻略には基盤となる語彙力の養成が重要であることが推察できるだろう。 本試験でも単語の意味がさっぱりわからないケースが出て来る。品詞さえ判断出来ないこともあるが、Stem Wordの品詞は選択肢と同じなので、選択肢をさっと確認することが品詞の判断に役立つことはある。 勿論、品詞がわかったところでその意味が分からなけば厳しい。ただし、明確に意味がわからなくとも、Stem Wordがネガティブかポジティブかの判断さえ出来れば、選択肢をいくつかに絞り込める可能性は残るので、そのくらいの抵抗はしてみることだ。AntonymにおけるStem Wordネガポジの判断はPrincetonやKaplan, ARCOに同じように出ているが、説明に都合の良い問題だけが取り上げられており、実際に本試験での実効力は特にnon-nativeにとっては相当に低い。ただし意味が分からなければ概念の方向性だけでも見極めようとする姿勢は決して間違っていないのでここで紹介する。 例えば以下の問題でimpugnの意味がわからなくとも、それがネガティブな意味を持つことが想像出来れば、解答はポジティブな意味を持つことが推測できる。それであれば中立的な意味や特にネガティブな意味の選択肢を先に消去してしまえば、適当に1/5でクリックするよりはましになる可能性が高い。 Q.IMPUGN A.thwart repeatedly B.display openly C.tolerate grudginly D.divide unequally E.difend vigorously 2.Stem Wordの反意語を自分の言葉で予想する。 このステップは非常に重要だ。Stem Wordの意味をつかんだら、選択肢を見る前にその反意語を自分の言葉で予想してみる。すぐに選択肢を読みにかかると、誤答の単語に惑わされ概念の反意性が不明確になり、解答に迷うことになる。 例えば以下の単語の反意語を予想するとどうなるだろうか? STABILIZE これも過去問だ。STABILIZEは「安定させる」の意味であり反意語は「変動させる」等になるはず。 また、ネガポジの例として前述した以下の問題では明確な反意語が予想できなかったとしても「ポジティブな意味を持つ単語」として予想しておく。 Q.IMPUGN A.thwart repeatedly B.display openly C.tolerate grudginly D.divide unequally E.difend vigorously 3.予想した反意語に近い選択肢を探す あとは自分の想定した反意語を探しに行く。明確に反意語が予想出来ていて、十分な単語力で選択肢の単語の意味を全て判断出来た時には解答は容易だろう。 むしろ問題は反意語の予想がそこまで明確に出来なかった場合だ。 既に出した以下の例ではimpugnをネガティブと判断できたと想定している。その場合、ネガティブや中立的な意味内容の選択肢を優先して消して行く。 Q.IMPUGN A.thwart repeatedly B.display openly C.tolerate grudgingly D.divide unequally E.defend vigorously Aのthwart, Cのgrudgingly, Dのunequally等がネガティブであることがわかれば、解答の候補としては先に消去すべきだ。Bは中立的なのでこれも落す。残った選択肢はEで唯一ポジティブな意味内容を表現しうるものだ。実際にこの問題の解答はEになっている。 [Stem Wordが全く判断出来なかった時] 解法のプロセスの最後にStem Wordが全く判断出来ず、当然反意語も自分の言葉で全く予想出来ないなど、正面からのプロセスが通用しないケースや、Stem Wordは分かっているつもりなのにそれだけでは解答を絞り込むことがほぼ不可能なケースの処理について簡単に述べておく。 o 即、次へ Stem Wordが全く分からなかった時には、正解をあげれる確率はほぼ1/5になるので、時間を浪費せずすぐ次の問題に移ることが大切だ。既に述べたが、GRE VERBAL超高得点の大きなポイントは、Antonym, Analogy等の短時間でこなせる問題で効率良く時間を消費し、Readingに回すことだ。正解が出せもしない問題で20秒も30秒も立ち止まってしまうこと自体が高得点獲得の阻害要因となる。 ただ、即クリの前に以下に述べる点だけは確認しておいて損は無い。 o 反意語の無い選択肢を消去する (いかにも反意語のありそうな選択肢から選ぶ) 正答はStem Wordの反意語になるのだから、本来明確な反意語の無い単語は正解にならない。よって選択肢に反意語の無さそうな選択肢があれば、少なくともそれだけは先に消去しておくことだ。例えば以下の過去問で Stem Wordのamalgamateの意味が分からない場合、適当に選ぶ前に選択肢を確認し、C.calibrate(目盛を決める, 測定する)に明確な反対概念が成立しにくいことが判断出来ればそれは消せるはずだ。 Q.AMALGAMATE: A.separate B.fixate C.terminate D.calibrate E.correlate 逆に言えば、Stem Wordが全くわからない場合、いかにも反意語がありそうな選択肢を選んでおけば、多少は確率が上る可能性があるということだ。勿論、そもそも選択肢の単語がさっぱりわからない可能性もあるし、誤答も含め5択の全てに反意語が想定できることも多いのでそれ程大きな効果は期待出来ないが、確認しておいて損は無い。例えばここではA,B,Cには反対語が存在することが比較的明確なのではないだろうか?実際この問題の正解はAになっている。 ここでは最後に、Stem Wordや選択肢の単語の意味が相当程度判断出来ないケースの最後の対処法を述べて来た。他にも「強い意味を持つ単語を選択しておく」などの方法も出されるが、本番では全く通用しないのでここでは省いた。 |